高潮に関する早期注意情報 9月から運用開始へ 気象庁

気象庁は23日、5日先までの警報級の高潮となる可能性を、早期注意情報(警報級の可能性)として9月8日17時から毎日発表すると明らかにした。

これまでは、日本付近に警報級の災害をもたらすおそれがある台風の接近や通過が予想される場合に限って、5日先までの警報級の高潮となる可能性に関する情報が提供されてきた。

高潮予測技術の改善により、台風に伴う高潮予測の精度が向上したことに加え、台風以外の要因による高潮も含め警報級の高潮となる可能性をより具体的に評価することが可能になったとして、高潮を早期注意情報の要素に加えるという。(従来は大雨、大雪、暴風(雪)、波浪のみ発表)

早期注意情報における高潮に関する警報級の可能性[高]または[中]は、高潮災害への心構えを高める必要があるとされる警戒レベル1に位置付けられ、高潮による浸水が想定されている地域では、市区町村での防災対応や住民自らの早めの避難行動の判断材料としての活用が期待される。


早期注意情報(警報級の可能性)が発表された場合はどうすればよい?

【当日・翌日に警報級の可能性[高]が発表されている場合】危険性が高まりつつあり、「警報に切り替える可能性が高い注意報」や「予告的な府県気象情報」等がすでに発表されているか、まもなく発表されることを表しているため、命に危険が及ぶような警報級の現象が予想される詳細な時間帯を気象警報・注意報等で確認する

【当日・翌日に警報級の可能性[中]が発表されている場合】これをもって直ちに避難等の対応を取る必要はありませんが、深夜等の警報発表も想定して心構えを一段高めておく

【3日先から5日先に警報級の可能性[高・中]が発表されている場合】心構えを早めに高めて、これから発表される「台風情報」や「予告的な府県気象情報」等の内容に十分留意する。

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